温川プロジェクト (ぬるみがわプロジェクト)
和歌山の歴史ある隠れ里、温川
自然豊かなこの地を知り、
足を運んでもらうためのデザイン
和歌山南部の山間に位置する温川。川が温むほど気候が温暖な、平安からつづく隠れ里です。かつて農業で栄えた地も、高齢化が進み限界集落に。そんな温川をふたたび活気ある里にしようと立ち上がったのが、ホワイトスペースさんでした。カフェの運営、無農薬農業、自然エネルギーの実践など「温川プロジェクト」を進めるなか、さらなる展開を広げていくには……と相談を受けたのがはじまり。私たちは「温川という土地を知ってもらう」ことに力を注ぐことにしました。
まずは足を運んでもらうために「おさんぽマップ」をつくりました。マップ片手に30分だけでも歩いてもらうことで、自然豊かな温川を体感してもらおうと考えたのです。そして次は、伝えてもらうこと。温川でとれた「なた豆茶」と「お米」をお土産にしました。持ち帰りたくなる、誰かにあげたくなる、「温川ってところがあってね……」と語りたくなるパッケージ。大量生産ではなく、手づくりできる資材を使ってのデザインです。
現在、温川プロジェクトが目指すことを具体的に知ってもらうためのコンセプトブックづくりが進んでいます。プロジェクトのゴールは、温川で農業を営むひとが増え、自活を実現し、こどもたちの声が聞こえる里になることです。